サロンの集客、どこが詰まっている?|新規・再来・紹介で切り分ける

2026/09/28

「広告費をかけているのに、予約が埋まらない」

「新しいお客様は来るけれど、気づくと数が減っている」

「何から手をつければいいのか分からない」

サロンオーナーの方とお話ししていると、集客について必ずと言っていいほど伺うお悩みです。全国のサロン様にお聞きしても、困りごとの一番は集客だとおっしゃいます。

ただ、ひとくちに集客と言っても、中身は3つに分かれます。どこが詰まっているのかを確かめないまま、新しい媒体や割引に手を出すと、費用だけが増えてしまいます。

この記事では、集客を新規・再来・紹介の3つに分け、自店のどこが弱いのかを数字で見つける方法と、手をつける順番をご説明します。電卓が1つあれば、10分ほどで確かめられます。

集客は3つに分かれます

お客様がサロンにいらっしゃる経路は、大きく次の3つです。

経路 内容 主な打ち手
新規 初めてご来店される方 掲載媒体、Googleマップ、SNS、ホームページ
再来 一度来られた方が、また来られる カウンセリング、次回予約、ホームケアの提案
紹介 既存のお客様が、ご友人や知人を連れてこられる 満足度、紹介しやすい仕組み

多くのサロン様は「集客=新規」と考えておられます。けれども、売上は3つの掛け算でできています。新規だけを増やしても、再来が弱ければ、穴の空いたバケツに水を注いでいる状態になります。

まず、先月の数字を3つに分けてみる

先月のご来店人数を、台帳や予約システムから次のように分けてみてください。

  • 先月の総来店人数
  • そのうち、初めての方(新規)は何人か
  • そのうち、2回目以降の方(再来)は何人か
  • 新規のうち、紹介でいらした方は何人か

たとえば総来店100人、新規30人、再来70人、紹介3人というサロン様であれば、新規の割合は30%、紹介は新規のうち10%です。

ここで見ていただきたいのは、新規の人数ではなく、新規が翌月も来られているかです。先々月の新規が30人で、その方々のうち翌月も来られたのが6人であれば、再来率は20%です。この場合、広告を増やしても、増えた分の8割が1回で離れていきます。

詰まっている場所によって、打ち手は変わります

詰まっている場所 症状 先に手をつけること
新規 そもそも問い合わせや予約が少ない Googleマップの情報整備、掲載媒体の見直し、ホームページの見直し
再来 新規は来るが、2回目がない 初回カウンセリング、次回のご提案、施術後のフォロー
紹介 常連は多いが、新しい方が増えない 満足度の言語化、紹介のきっかけづくり

順番として、再来が20%を切っている場合は、新規の施策より先に再来から手をつけることをおすすめします。理由は、新規のお客様を1人お迎えする費用と、既存のお客様にもう一度来ていただく費用では、後者のほうがはるかに小さいためです。同じ労力でも、戻ってくる金額が変わります。

再来の数え方と改善の順番は、エステサロンのリピート率、平均は何%?計算式と改善の順番で詳しくご説明しています。

媒体を増やす前に確かめたいこと

掲載媒体やSNSを増やすと、一時的に新規は増えます。ただ、その前に次の3つをご確認ください。

1. お店の名前で検索したとき、正しい情報が出てくるか — 営業時間、電話番号、住所、写真が古いままだと、せっかく興味を持った方が離れます

2. 初めての方が、何をどう予約すればいいか分かるか — メニューが多すぎる、価格が分かりにくいという理由で、予約に至らないことがあります

3. お客様が、自店を人に説明できるか — 「あそこは何のお店?」と聞かれたときに、お客様がひとことで答えられないサロンは、紹介が生まれにくくなります

3つ目は見落とされがちですが、紹介の土台です。「感じのいいお店」ではなく「シミのことなら、あそこ」のように、何のお店かがひとことで伝わる状態をつくることが、結局はどの媒体よりも強い集客になります。

ピュアリーの場合

当社は1997年の創業から29年、山梨県甲府市で直営サロンを運営しています。2025年12月には、店名を「シミケアサロン ピュアリー」に変更しました。

理由は、まさに上の3つ目です。総合的なエステサロンとしてあらゆるメニューをご用意していた時期は、お客様が当店を人に説明しづらい状態でした。シミケアに絞ってからは、お客様ご自身が「シミをみてもらっているお店」と説明してくださるようになりました。メニューを減らすことは勇気がいりますが、伝わりやすさは紹介に直結します。

絞ると単価が下がるのではと心配されるかもしれませんが、実際は逆でした。何のお店か伝わるほうが、ご提案が通りやすくなります。この考え方はサロンの客単価を上げる5つの方法|値上げで失客しない順序でも詳しくご説明しています。

なお、絞る軸を機器で決められる場合は、その機器で「何ができて、何ができないか」をはっきりさせておくことが前提になります。判断の材料として業務用美容機器の選び方|導入して後悔する5つのパターンもあわせてご覧ください。

まとめ

  • 集客は新規・再来・紹介の3つに分かれます。まず先月の来店人数を3つに分けてみてください
  • 再来が20%を切っているうちは、新規の施策を増やしても穴から漏れます。順番は再来が先です
  • 媒体を増やす前に、「自店が何のお店か、お客様がひとことで説明できるか」を確かめてください

次回は、新規のお客様に見つけていただくための一歩目として、Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)で無料でできる整備をご説明します。

ピュアリーでは、無料のWeb集客診断も行っています。美容ポータルサイト、Googleマップ、SNSなどを有効に活用できているか、さらにChatGPTなどのAIに自店がどう紹介されているか(AIO診断)まで、サロン集客に特化した当社パートナーの専門家が診断し、運用のアドバイスをいたします。ご希望の方はお問い合わせからお気軽にお申し込みください。

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