シミの種類の見分け方|サロンで扱える範囲と、医療機関に送る判断

2026/10/13

「お客様に『このシミ、取れますか?』と聞かれて、どう答えればいいか迷う」

「肝斑かどうか自信がないまま、いつもどおりの施術をしてしまった」

「医療機関をすすめたら、お客様が離れてしまうのではないかと心配」

このようなことはありませんか?

シミのお悩みは、サロンに来られる理由の中でも特に多いものです。ただ、ひと口に「シミ」と言っても種類があり、同じケアが合うとは限りません。中には、サロンではなく医療機関で診てもらうべきものもあります。

先にお伝えすると、サロンの役割は「診断」ではなく「見立てて、合わないものを見送る判断ができること」です。この記事では、代表的なシミの特徴と、カウンセリングでの確かめ方、医療機関におつなぎする基準をご説明します。

サロンができるのは「診断」ではなく「見立て」

最初に線を引いておきます。シミの種類を確定させる「診断」は、医師にしかできません。サロンで「これは肝斑です」「これは良性です」と言い切ることは避けてください。

それでも、種類の特徴を知っておくことには大きな意味があります。理由は3つです。

  • 施術を組み立てるため:摩擦や刺激を控えるべきシミに、いつもの手順を当てないようにする
  • お客様への説明のため:「なぜこのケアをするのか」「どのくらいの期間で見ていくのか」を伝えられる
  • 医療機関におつなぎするため:サロンで扱うべきでないものに、早く気づける

お客様から見ると、「何でもできます」と言うサロンより、「これは当店ではなく皮膚科で診てもらってください」と言えるサロンのほうが信頼できます。見送る判断ができること自体が、専門店としての価値になります。

代表的なシミ6種類と、サロンでの扱い

カウンセリングでよく出会うものを、見た目の特徴とサロンでの扱いの目安で整理しました。あくまで目安であり、判断に迷うものは医療機関への相談をおすすめしてください。

種類 見た目の特徴 出やすい場所・時期 サロンでの扱いの目安
老人性色素斑(日光によるシミ) 境目がはっきりした茶色の丸いシミ 頬・こめかみ・手の甲。30代以降に増える ケアの対象。紫外線対策とセットで
そばかす(雀卵斑) 小さな点が鼻から頬に散らばる 子どもの頃から。夏に濃く見えやすい ケアの対象。体質の要素が大きいと説明
炎症後色素沈着 ニキビ跡・虫刺され跡などの茶色 炎症があった場所 刺激を控えたケアが中心
肝斑 左右対称にぼんやり広がる 頬骨のあたり。30〜50代の女性に多い 摩擦を避ける。医療機関への相談も案内
脂漏性角化症 盛り上がりがあり、ざらつく 顔・首・体。年齢とともに増える サロンでは扱わない。医療機関へ
後天性真皮メラノサイトーシス(ADM) 灰色〜青みがかった小さな斑点 頬骨・額の両側 サロンでは扱わない。医療機関へ

この表で一番注意したいのは肝斑です。肝斑は摩擦や刺激で濃く見えやすいと言われており、強いマッサージや刺激の強い施術が合わない場合があります。老人性色素斑と重なって出ていることも多く、見分けが難しいものの一つです。

カウンセリングで確かめる5つのこと

見た目だけで判断せず、お客様にお話を伺うと、見立ての精度が上がります。自店では、次の5つを必ず確かめています。

1. いつ頃から出てきたか:子どもの頃からか、ここ数年か、ここ数か月か

2. 最近、大きさや色が変わったか:短い期間で変化しているものは要注意です

3. 左右対称か、片側だけか:左右対称にぼんやり広がるものは肝斑の可能性を考えます

4. 触ると盛り上がりやざらつきがあるか:平らでないものはサロンの対象外と考えます

5. 妊娠・出産、ホルモン剤の服用、強い日焼けなどのきっかけがあったか

お客様の言葉をカルテに残しておくと、数か月後に「最初はこうでしたね」と一緒に振り返ることができます。施術の記録は、お客様との信頼関係をつくる材料にもなります。

医療機関におつなぎする判断の目安

次のどれかに当てはまる場合、サロンでは施術を始めず、皮膚科などの医療機関での相談をおすすめしてください。

  • 急に大きくなった、色が濃くなった、形が変わった
  • 形がいびつ、境目がにじんでいる、色にむらがある
  • 盛り上がっている、ただれている、出血やかゆみがある
  • 灰色や青みがかっている
  • 肝斑かどうか判断がつかず、お客様も気にされている

伝え方にも工夫があります。「うちでは無理です」ではなく、「一度、皮膚科で診てもらってから、当店でできるケアを一緒に考えましょう」とお伝えすると、お客様は見放されたとは感じません。医療機関で治療を受けている方でも、保湿や紫外線対策、肌を整えるケアなど、サロンでお手伝いできることは残ります。実際に、皮膚科で相談したあとにまた戻ってきてくださる方も多くいらっしゃいます。

なお、レーザーや医薬品の内服・外用は医療の領域です。サロンで「レーザーと同じ」「薬と同じ」といった説明をすることは避けてください。

ピュアリーの場合

当社は1997年の創業から29年、山梨県甲府市で直営サロンを運営し、2025年12月に「シミケアサロン ピュアリー」としてリニューアルしました。シミのお悩みに特化したサロンだからこそ、カウンセリングに一番時間をかけています。

自店では、初回は施術より先に、上の5つの質問と肌の状態の確認を行います。肝斑が疑われる方には、摩擦の少ない手順に切り替え、ホームケアでも「こすらない洗顔」と紫外線対策を最初にお伝えしています。判断に迷う場合は、無理に施術を始めず医療機関への相談をおすすめしています。

また、OTHELLOを導入いただいているサロンには、提携医師による肝斑のオンライン診療をご案内できる仕組みがあります(月額費用はかかりません)。サロンでは扱えないシミのお客様でも、お断りせずに医療の相談先をご紹介でき、そのあともサロンでのケアを続けていただけます。

シミケアに使っている業務用機器 OTHELLO(オセロ)は、当社が2020年11月に開発し、自店でも毎日使っています。機器の仕組みや導入費用はOTHELLOの製品ページにまとめています。機器を選ぶときの考え方は業務用美容機器の選び方|導入して後悔する5つのパターンもあわせてご覧ください。

まとめ

  • サロンの役割は「診断」ではなく「見立てて、合わないものを見送る」ことです
  • シミには種類があり、特に肝斑は摩擦を避けるなど、手順を変える必要があります
  • 急な変化・盛り上がり・色むらなどがあれば、施術せず医療機関へ。その後もサロンでできるケアは残ります

次回は、ホットペッパービューティーの掲載順位の仕組みと、お金をかけずにできることをご説明します。

シミケアの施術の組み立てやカウンセリングの進め方について、ご不明な点があればお問い合わせからお気軽にご相談ください。

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